近火(ちかび)で手(て)を焙(あぶ)る
手近なもので間に合わせることのたとえ。また、目先の小利を追うことのたとえ。
つめ‐よ・る【詰(め)寄る】
[動ラ五(四)] 1 相手近くに迫り寄る。「じりじりと敵陣に—・る」 2 返答などを求めて強い態度で相手に迫る。「けんか腰で—・る」
て‐だんす【手箪笥】
手近に置いて、手まわりのこまごました物を入れる小形の箪笥。用箪笥。
て‐どお【手遠】
[名・形動]手もとから遠いこと。手もとから離れていること。また、そのさま。⇔手近。「—ナトコロ」〈和英語林集成〉
て‐もと【手元/手許】
1 手の届くあたり。手近。自分のそば。「辞書を—に置く」 2 道具などの、手で握るところ。握り。「鍬(くわ)の—」 3 手の動かし方。手の動き。また、手並み。「—が狂う」 4 生計をたてるための...
遠(とお)きに行(い)くには必(かなら)ず邇(ちか)きよりす
《「礼記」中庸から》物事を行うには、順序を追って手近な事からやっていくべきである。一足とびには物事はできないことのたとえ。
はな‐もと【鼻元/鼻許】
1 鼻のつけね。鼻のあたり。 2 手近な所。目前のこと。「少し口の利いたる者が—ばかりに思案あれば」〈甲陽軍鑑・一四〉
ひ・く【引く/曳く/牽く】
[動カ五(四)] 1 物の端を持って手近の所に寄らせる。手前に引き寄せる。 ㋐たぐり寄せる。「網を—・く」 ㋑手前に動かす。「サイドブレーキを—・く」 ㋒矢を射放つ。「弓を—・く」 ㋓(根差し...
秘事(ひじ)は睫(まつげ)
秘事・秘伝はまつげのようなもので、案外手近なところにあるが、容易に気づかれないということ。
百里(ひゃくり)の道(みち)も一足(ひとあし)から
遠い旅も第一歩から始まる。遠大な事業も手近なところから始まることのたとえ。千里の行(こう)も足下に始まる。