あお‐にさい【青二才】
《「にさい」は「にいせ(新背)」の音変化という》経験の浅い年若い男。あざけりや謙遜の気持ちを込めていう。「この—が何を言うか」「まだ—の私ですが」
あく‐さい【悪才】
悪事をする才能。悪知恵。「—にたける」
い‐さい【偉才】
すぐれた才能。また、その持ち主。「—を発揮する」
い‐さい【異才】
人並みでないすぐれた才能。また、その持ち主。「音楽界の—」
いち‐の‐ざえ【一の才】
身につけた学芸のうちで、最も優れたもの。「琴(きん)ひかせ給ふことなむ—にて」〈源・絵合〉
えい‐さい【英才/穎才】
すぐれた才能・才知。また、その持ち主。秀才。
か‐さい【歌才】
歌を作る才能。「天賦の—」
かた‐かど【片才】
少しばかりの才能。「ただ、—を聞きつたへて、心を動かすこともあめり」〈源・帚木〉
かど【才】
《「角(かど)」と同語源》 1 才気。才能。気のきくこと。「容貌(かたち)をかしう、心ばせ—ありて、みな優れたりける」〈源・夕霧〉 2 見どころ。風趣。「—ある巌(いはほ)石を立て並べて」〈栄花...
から‐ざえ【漢才】
《「さえ」は「さい」の音変化》中国の学問に通じていて、漢詩文を作ることに巧みなこと。また、その才能。かんさい。「—はよくて、詩などは、いみじく作られけれど」〈愚管抄・三〉