たく【拓】
[常用漢字] [音]タク(呉)(漢) [訓]ひらく 1 土地を切り開く。「拓殖・拓地/開拓・干拓」 2 石碑の文字などを紙に摺(す)りとること。石摺(ず)り。「拓本/魚拓」
たく‐しょく【拓殖/拓植】
未開の荒地を切り開いて、そこに住みつくこと。「—事業」
たくしょく‐だいがく【拓殖大学】
東京都文京区に本部がある私立大学。明治33年(1900)設立の台湾協会学校に始まり、旧制東洋協会大学となり、大正15年(1926)拓殖大学、昭和24年新制大学へ移行。
たく‐だい【拓大】
「拓殖大学」の略称。
たく‐ち【拓地】
土地をきりひらくこと。開墾などによって新しく利用できる土地をつくること。
たく‐ほん【拓本】
木・石・器物などに刻まれた文字・文様を紙に写し取ったもの。また、その技法。湿拓と乾拓とがある。石摺り。搨本(とうほん)。
たく‐ぼく【拓墨】
拓本をとること。
たくむ‐しょう【拓務省】
旧内閣各省の一。日本の植民地行政を統轄した中央官庁。昭和4年(1929)に設置され、昭和17年(1942)、大東亜省の設置に伴い廃止された。
たく‐らく【拓落】
落ちぶれること。不遇なこと。「—失路」
たくらく‐しつろ【拓落失路】
落ちぶれて失意の底にあること。また、しりぞけられて出世の道を失うこと。「意気相投じた達雄は、もはや—の人となった」〈藤村・家〉