あ【彼】
[代]遠称の指示代名詞。あれ。「雲立つ山を—はとこそみれ」〈大和・一四五〉
あ‐いつ【彼奴】
[代]《「あやつ」の音変化》 1 三人称の人代名詞。第三者を軽蔑(けいべつ)して、または親しみの気持ちを込めてぞんざいに言う語。あのやつ。やつ。「—はそういう奴だ」 2 遠称の指示代名詞。遠くの...
あし‐こ【彼処/彼所】
[代]遠称の指示代名詞。場所を示す。あそこ。「—に立てる何人ぞ」〈梁塵秘抄・二〉
あそ‐こ【彼処/彼所】
[代] 1 遠称の指示代名詞。話し手と聞き手の双方が承知している場所や状況、人などをさす。 ㋐あの場所、または、例の場所。あすこ。「—に見える店」「また—で待ってるよ」 ㋑あのような程度。あれほ...
あそこ‐ら【彼処ら】
[代]遠称の指示代名詞。「あそこ」よりもやや広い範囲の場所を漠然とさす。あすこら。あそこいら。「—は最近開けてきた所だ」
あ‐ち【彼方】
[代]遠称の指示代名詞。あっち。あちら。「畠主、—へまはり、こちへまはりして」〈虎明狂・竹の子〉
あち‐こち【彼方此方】
[代]指示代名詞。いろいろの場所や方向をさす。あちらこちら。あっちこっち。「—から寄付が集まる」「—歩き回る」
[形動][文][ナリ]物事の順序や位置が逆になっているさま。あべこべ。「話が—...
あち‐ら【彼方】
[代] 1 遠称の指示代名詞。話し手・聞き手から離れた方向・場所・物をさす。 ㋐あの方向。むこう。「皆さま、—をごらんください」「—からだれか来る」 ㋑遠く離れた場所。外国、特に、欧米諸国。「—...
あっ‐ち【彼方】
[代]《「あち」の音変化》遠称の指示代名詞。「あちら」よりもくだけた感じの語。「—を見てごらん」
あ‐な‐た【彼方】
[代] 1 遠称の指示代名詞。 ㋐離れた場所・方向などをさす。向こう。あちら。「山の—の空遠く」〈上田敏訳・海潮音・山のあなた〉 「北の障子の—に人の気配するを」〈源・帚木〉 ㋑以前。昔。「昨日...