あ‐じ【按司】
明治維新前、琉球(りゅうきゅう)の位階の一。古くからの系譜をもつ地域の支配者で、のちに国王の任命する位階名となった。あんじ。あんず。
あぜち【按察使】
令外(りょうげ)の官の一。奈良時代、国司の施政や諸国の民情などを巡回視察した官。平安時代には陸奥(むつ)・出羽だけを任地とし、大納言・中納言の名目上の兼職となった。あんさつし。
あん【按】
[人名用漢字] [音]アン(呉)(漢) 1 手で押さえる。「按摩」 2 物事を押さえて調べる。よく考える。「按配・按分」 [難読]按察使(あぜち)
あん‐さつ【按察】
[名](スル)調べてただすこと。特に、政治・行政上についていう。「大皇帝より南方蓬莱(ほうらい)の通路を—するの命を奉じ」〈魯庵・社会百面相〉
あんさつ‐し【按察使】
「あぜち(按察使)」に同じ。
あん‐しゅ【按手】
キリスト教で、手を人の頭に置いて、聖霊の力が与えられるように祈ること。
あんしゅ‐れい【按手礼】
キリスト教で、牧師や司祭・主教など聖職に就く者を按手によって聖別し、任命する儀式。カトリックでは叙階という。
あん‐じ【按司】
「あじ(按司)」に同じ。
あん・じる【按じる】
[動ザ上一]「あん(按)ずる」(サ変)の上一段化。「地図を広げて行程を—・じる」
あんじん‐づか【按針塚】
三浦按針の墓。神奈川県横須賀市西逸見(にしへみ)町にある。