かざし【挿頭】
上代、草木の花や枝などを髪に挿したこと。また、挿した花や枝。平安時代以後は、冠に挿すことにもいい、多く造花を用いた。幸いを願う呪術的行為が、のち飾りになったものという。→髻華(うず)「秋萩は盛り...
かざし‐ぐさ【挿頭草】
1 《新古今集・春下の「ももしきの大宮人はいとまあれや桜かざして今日もくらしつ」の歌から》桜の異称。 2 《賀茂祭でかざしにするところから》フタバアオイの別名。《季 夏》
かざししょう【挿頭抄】
江戸中期の語学書。3巻。富士谷成章(ふじたになりあきら)著。明和4年(1767)成立。文首・語頭にあって付属的に下へ係っていく、連用・連体修飾語、代名詞・感動詞・接続詞、接頭語などを挿頭(かざし...
かざ・す【挿頭す】
[動サ五(四)]《「かみ(髪)さ(挿)す」の音変化という》 1 草木の花や枝葉、造花などを髪や冠にさす。「野の花を髪に—・す」 2 物の上に飾りつける。「あやしき小家の半蔀(はじとみ)も、葵(あ...
さし‐え【挿(し)絵】
新聞や雑誌の紙面に挿し入れる、記事に関連のある絵。読み物などの文章に添えられる絵。挿画(そうが)。
さしえ‐がか【挿(し)絵画家】
挿し絵を描くことを専門とする画家。また、挿し絵を多く描く画家。
さし‐き【挿(し)木】
[名](スル)植物の枝や茎、葉を切り取って地中に挿し込み、根を出させて新株を得る方法。《季 春》「—して我に後なき思ひかな/虚子」
さし‐ぐし【挿し櫛】
女性が髪の飾りとして挿す櫛。象牙・べっこうなどで作るのは江戸時代以後。
さし‐ぐすり【挿(し)薬】
座薬。挿入剤。
さし‐つぎ【挿(し)接ぎ】
接ぎ木の方法の一。根のない台木に接ぎ木してから挿し木を行い、発根と同時に台木と接ぎ穂とを癒着させる。主としてブドウに用いる方法。