こね‐あ・げる【捏ね上げる】
[動ガ下一][文]こねあ・ぐ[ガ下二] 1 よくこねて作る。「パンの生地を—・げる」 2 物事をいじりまわしてでっちあげる。「公爵を頌し奉った詩を成るべく飾り立てて—・げた」〈漱石・文学評論〉
こね‐あわ・す【捏ね合(わ)す】
[動サ五(四)]「捏ね合わせる」に同じ。「バターと砂糖を—・す」 [動サ下二]「こねあわせる」の文語形。
こね‐あわ・せる【捏ね合(わ)せる】
[動サ下一][文]こねあは・す[サ下二] 1 手で練るようにしてよくまぜる。「卵黄と小麦粉を—・せる」 2 いろいろなものを一緒くたにして無理に形を整える。「あれこれ都合のよいように—・せた話」
こね‐かえ・す【捏ね返す】
[動サ五(四)] 1 何回も繰り返してこねる。こねくりかえす。「そば粉をなん回も—・す」 2 物事をあれこれいじくりまわす。「どう腹の中で—・しても、つまりおとよさんは憎くない」〈左千夫・隣の嫁...
こねくり‐かえ・す【捏ねくり返す】
[動サ五(四)] 1 何度もよくこねる。こねくり回す。「赤土を—・す」 2 いじりまわして物事をわかりにくくする。こねくり回す。「理屈を—・す」「言葉を頭の中で—・す」
こねくり‐まわ・す【捏ねくり回す】
[動サ五(四)] 1 何度もこねる。こねくり返す。「粘土を—・す」 2 あれこれといじって、物事をもつれさせる。こねくり返す。「話を—・して複雑にする」
こね‐く・る【捏ねくる】
[動ラ五(四)] 1 何度もこねる。いじくりまわす。「泥を—・る」「話しながらハンカチを—・る」 2 くだくだ考えたり言ったりする。「理屈ばかり—・って動かない」
こね‐どり【捏ね取り】
[名](スル)餅(もち)つきの際、臼(うす)のかたわらにいて、餅をこね返すこと。また、それをする人。臼取(うすど)り。後取り。手合わせ。
こね‐まわ・す【捏ね回す】
[動サ五(四)] 1 何度もこねてかき回す。「粉に水を加えて—・す」 2 何度もあれこれしつこく考えたり言ったりする。「ごたごたと理屈を—・す」
こ・ねる【捏ねる】
[動ナ下一][文]こ・ぬ[ナ下二] 1 粉状の物に水などを加えて練る。また、ねばりけのある固まりなどを練って、ある形にする。また、そのような動作をする。「小麦粉を—・ねる」「粘土を—・ねて土器を...