すえ‐ぜん【据(え)膳】
1 すぐ食べられるように、食膳を整えて人の前に据えること。また、その膳。「上げ膳—」 2 物事の準備を整えて人を待つこと。 3 女のほうから情事を誘いかけること。「彼女の—を逃げ出して置きながら...
据(す)え膳(ぜん)食(く)わぬは男(おとこ)の恥(はじ)
女のほうから言い寄ってくるのを受けないのは男の恥であるということ。
すえ‐つけ【据(え)付け】
すえつけること。また、すえつけてあること。「機械の—が終わる」「—の本棚」
すえ‐つ・ける【据(え)付ける】
[動カ下一][文]すゑつ・く[カ下二]物をある場所に据えて固定する。「防犯カメラを—・ける」
すえ‐はふ【据破風】
⇒千鳥破風(ちどりはふ)
すえ‐ふろ【据(え)風呂】
《「すいふろ(水風呂)」が、1箇所にすえつけるものという連想から音変化したものか》「水風呂(すいふろ)」に同じ。
すえ‐もの【据(え)物】
1 据えておくもの。飾り物。置物。 2 罪人の死体などを土壇(どだん)に据えること。また、据えた死体。刀剣の試し斬りにされた。「ためし物をよく切る人にて…、すでに—を切って」〈甲陽軍鑑・四〇〉 ...
すえもの‐やど【据え物宿】
専属の私娼を置いている宿。「—に行きて分(わ)けの勤めも恥づかし」〈浮・一代女・六〉
す・える【据える】
[動ア下一][文]す・う[ワ下二] 1 物を、ある場所に動かないように置く。「大砲を—・える」「三脚を—・える」 2 建造物などを設ける。「本陣を—・える」「関所を—・える」 3 位置を定めて人...
す・ゆ【据ゆ】
[動ヤ下二]《「す(据)える」が中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「据ゆる」となる例が多い》「据える」に同じ。「高く大きに盛りたる物ども、持て来つつ—・ゆめり」〈宇治拾遺・九〉