トーキー【Torquay】
英国イングランド南西部、デボン州の地名。トー湾に面する。鉄道が開通した19世紀後半以降、海岸保養地として発展。推理作家アガサ=クリスティの生地として知られる。旧自治都市で、1968年に近隣の2市...
どう‐かん【洞観】
[名](スル)見抜くこと。見通すこと。また、推理や思考によらず、直観で本質を悟ること。「ありのままな精神をすなおに—する事によって」〈長与・竹沢先生と云ふ人〉
どうよう‐さつじん【童謡殺人】
推理小説の題材として使われる殺人の一。見立て殺人の一種で、童謡に見立てて殺人を犯すこと。アガサ=クリスティの「そして誰もいなくなった」、横溝正史の「悪魔の手毬唄(てまりうた)」などが知られる。
どくしゃへ‐の‐ちょうせん【読者への挑戦】
推理小説の手法の一つ。探偵や刑事役が犯人を特定する前に物語を止め、読者に対して誰が犯人であるかを問うこと。エラリー=クイーンの一連の作品などが知られる。
ながいながいねむり【長い長い眠り】
結城昌治の長編推理小説。昭和35年(1960)刊行。
なめくじながや【なめくじ長屋】
都筑道夫による、時代ものの推理小説シリーズ。江戸神田橋本町の貧乏長屋、通称なめくじ長屋の住人たちが、さまざまな事件を解決していく異色の捕物帳。第1作「血みどろ砂絵なめくじ長屋捕物さわぎ」は昭和4...
にせんどうか【二銭銅貨】
江戸川乱歩の短編推理小説。大正12年(1923)「新青年」誌に掲載された、著者の処女小説。ポーの「黄金虫」の影響を感じさせる暗号解読もので、日本の推理小説の基礎を築いた作品。 黒島伝治の短編...
にっぽんちんぼつ【日本沈没】
小松左京による長編SF小説。昭和48年(1973)刊行。ミリオンセラーとなり、翌年の第27回日本推理作家協会賞および第5回星雲賞日本長編部門賞受賞。昭和48年(1973)、平成18年(2006)...
にほん‐すいりさっかきょうかい【日本推理作家協会】
日本の推理小説作家による団体。日本推理作家協会賞と江戸川乱歩賞を主催。昭和22年(1947)に江戸川乱歩らが発足した探偵作家クラブを前身とする。昭和38年(1963)より現名称となり、社団法人化。
にほんすいりさっかきょうかい‐しょう【日本推理作家協会賞】
日本推理作家協会が、優れた推理小説に対して贈る文学賞。昭和23年(1948)創設。第1回受賞作品は横溝正史の「本陣殺人事件」、木々高太郎の「新月」ほか。 [補説]第1回から第8回までの名称は「探...