えん【掩】
[音]エン(呉)(漢) [訓]おおう おおい隠す。かばう。「掩護・掩蔽(えんぺい)」
えん‐がい【掩蓋】
物の上を覆うもの。特に、軍隊で、敵弾を防ぐため塹壕(ざんごう)などの上部を覆ったもの。
えん‐げき【掩撃】
[名](スル)小部隊で敵を急に襲うこと。不意打ち。「不意に起って奸党を—せば之を除くこと甚だ容易なり」〈竜渓・経国美談〉
えん‐ご【掩護】
[名](スル)《「掩」はおおう意》味方の行動や拠点を敵の攻撃から守ること。転じて、かばって危険から守ること。「船団を—する」「酔と云う牆壁を築いて、その—に乗じて」〈漱石・それから〉 [補説]「...
えん‐ごう【掩壕】
兵員などを敵弾から守るために掘った壕。
えんご‐しゃげき【掩護射撃】
[名](スル)敵の攻撃から味方を守るために、側面や後方から射撃を行うこと。また、その射撃。転じて、関係のある人などの立場をかばうため、発言したり行動したりすること。 [補説]「援護射撃」とも書く。
えん‐たい【掩体】
敵弾から味方の射手を守るための土嚢(どのう)などの設備。
えんたい‐ごう【掩体壕】
戦闘機などを敵の爆撃から守るために建設された格納庫。コンクリート製でかまぼこ型のものが多い。バンカー。
えん‐ぺい【掩蔽】
[名](スル) 1 おおい隠すこと。「旧悪を—する」 2 地球と恒星または惑星との間に月が入り、恒星・惑星を隠す現象。月の位置の精密測定に利用される。星食(せいしょく)。
えんぺい‐ごう【掩蔽壕】
銃撃や爆撃から人や航空機を守るために地下などに建設される施設。バンカー。→掩体壕