かい‐ぼり【掻い掘り】
[名](スル)池や堀の水をくみ出して干すこと。換え掘り。《季 夏》
かい‐まき【掻い巻(き)】
小形で、綿を薄く入れた袖付きの夜着。掛け布団の下に掛ける。
かい‐まく・る【掻い捲る】
[動ラ四]《「かきまくる」の音変化》まくり上げる。まくる。「うへのきぬも、狩衣(かりぎぬ)、袖—・りて」〈枕・六三〉
かい‐もち【掻い餅】
「かいもちい」に同じ。「児(ちご)の—するに空寝(そらね)したること」〈宇治拾遺・一〉
かい‐もちい【掻い餅】
《「もちい」は「もちいひ(餅飯)」の音変化》もち米粉・小麦粉などをこねて煮たもの。一説に、そばがきのことともいう。「僧たち、宵のつれづれに、いざ、—せんといひけるを」〈宇治拾遺・一〉
かい‐や・る【掻い遣る】
[動ラ五(四)] 1 《「かきやる」の音変化》手で払いのける。押しやる。「急いでボアを—・って床の上に捨てたまま」〈有島・或る女〉 2 与える。やる。「つねづね何ぞとらする約束なれば、人の物を—...
かかげ‐の‐はこ【掻上の笥】
《「かかげ」は「かきあげ」の音変化》髪結いの道具類を入れる小箱。かきあげのはこ。「古めきたる鏡台の、唐櫛笥(からくしげ)、—など取り出でたり」〈源・末摘花〉
かき【掻き】
[接頭]動詞に付いて、意味を強めたり語調を整えたりする。「—曇る」「—消す」
かき‐あげ【掻き上げ/掻き揚げ】
1 ひっかくように上の方へ引きあげること。 2 (掻き揚げ)てんぷらの一種。貝柱・イカ・エビや野菜などを刻んで数種取り合わせ、濃い衣でまとめて油で揚げたもの。 3 灯心などをかき立てること。
かきあげ‐き【掻き上げ木】
「掻き上げの木」に同じ。