すり‐し【摺り師】
1 摺り模様を作ることを業とする人。 2 版画を摺ることを業とする人。
すり‐ぞめ【摺り染(め)】
1 草木の花や葉を布の上に置き、上からたたいてその色を染めること。また、花や葉の汁をすりつけて染めること。 2 「摺り込み染め」に同じ。
すり‐つ・く【摺り付く】
[動カ下二]衣服などに、染め草をこすりつけて色をつける。「かきつはた衣(きぬ)に—・けますらをの着襲(きそ)ひ狩する月は来にけり」〈万・三九二一〉
すり‐つけぎ【擦(り)付け木/摺り付け木】
マッチ。はやつけぎ。主に、明治時代に用いられた。
すり‐つ・ける【擦(り)付ける/摩り付ける/摺り付ける】
[動カ下一][文]すりつ・く[カ下二] 1 こするようにしてつける。「猫がからだを—・けてくる」 2 マッチなどをすって火をつける。「紙莨(たばこ)に寸燐(マツチ)を—・けた」〈魯庵・社会百面相〉
すり‐つづみ【摺鼓/揩鼓】
古代の雅楽の打楽器。インド起源で、奈良時代に中国から渡来。胴の両端に革面をつけ、革ひもで締めたもの。左手で支え、右手の指で革面をはじいたり、こすったりして鳴らした。揩鼓(かいこ)。答臘鼓(とうろ...
すり‐ぬか【磨り糠/摺り糠】
もみをするときに出る殻。もみがら。もみぬか。
すり‐はく【摺箔】
1 布帛(ふはく)に糊(のり)やにかわなどで模様を描き、金箔・銀箔を押しつけたもの。 2 能装束の一。白または浅葱(あさぎ)無地の平絹に金箔・銀箔で模様をすり出したもの。女役の着付けに用いる。
すり‐ばかま【摺袴】
ヤマアイ・ツキクサなどの汁をすりつけて、模様を染め出した袴。神事の際や舞人が用いる。
すり‐ばち【擂り鉢/摺り鉢】
すりこぎでゴマや味噌などをすりつぶすのに用いる鉢。陶製で、上が大きく開き、内側に細かい刻み目がある。当たり鉢。