かた‐ばち【片撥】
1 太鼓などの打楽器で、一対のばちのうちの一方だけで打つこと。特に能楽や長唄の囃子(はやし)で、太鼓を右手のばちだけで打つこと。 2 三味線の奏法で、すくうことをしないで、ばちを打ちおろすと...
きょく‐ばち【曲撥】
ばちを使った曲芸。また、曲打ちの太鼓や曲弾きの三味線のばちさばき。
すい‐ばち【垂撥】
掛け花用の花器を掛ける道具。琵琶(びわ)の撥(ばち)に似た形の板に切り目をつけ、掛け釘が上下できるようになっている。
すくい‐ばち【掬い撥】
三味線および筑前琵琶の弾き方で、撥先で弦を下からすくい上げるようにして弾き鳴らすもの。
ちょう‐はつ【挑発/挑撥】
[名](スル)相手を刺激して、事件や紛争などを引き起こすように、また、好奇心や欲情などをかきたてるようにしむけること。「—に乗る」「購買欲を—される」
つやま‐ばち【津山撥】
三味線の撥の一種。文化年間(1804〜1818)に大坂の津山検校が創始。やや大型で撥先が薄くなっている。地歌でよく用いるほか、箏曲(そうきょく)の山田流でも地歌系の曲で用いる。
なべやつばち【鍋八撥】
狂言。鍋売りが、羯鼓(かっこ)売りと1軒の店を争って舞ううち、鍋を割ってしまい、「数が多くなってめでたい」と負け惜しみをいう。
はつ【撥】
[音]ハツ(漢) バチ(慣) [訓]はねる 〈ハツ〉 1 はねる。はねかえす。「撥音・撥弦楽器/挑撥・反撥」 2 治める。「撥乱」 〈バチ〉楽器の弦をはねて鳴らす具。「撥音(ばちおと)」 [...
はん‐ぱつ【反発/反撥】
[名](スル) 1 他人の言動などを受け入れないで、強く否定すること。また、その気持ち。「—を買う」「運命に—する」 2 他からの力をはねかえすこと。はねかえること。「磁石の同じ極どうしは—する...
ばち【撥/桴/枹】
1 (撥)琵琶・三味線などの弦をはじいて鳴らす、へら状の道具。琵琶の撥は多く黄楊(つげ)製、三味線の撥は象牙、水牛の角などで作り、形は流派や使用目的により異なる。 2 (桴・枹)太鼓・銅鑼(どら...