かすり【掠り/擦り】
1 かすること。 2 文字がかすれていること。また、その箇所。 3 上前(うわまえ)。口銭(こうせん)。「—をとる」 4 かすり傷。「肩先に僅かの—負ひて」〈浮・新可笑記・五〉 5 地口(じぐち...
かすり‐がき【掠り書(き)】
墨の乏しい筆で、かすれたように書くこと。また、その書いたもの。
かすり‐きず【掠り傷】
1 物が皮膚をかすってできる軽い傷。擦過傷(さっかしょう)。 2 わずかな被害。
かすり‐ふで【掠り筆】
書画などでかすれを生じさせる筆法。渇筆。
こすり【擦り/錯】
1 こすること。 2 やすり。また、木などを磨く用具で、木片にトクサの枯れ茎をはりつけたもの。〈新撰字鏡〉
こすり‐あ・げる【擦り上げる】
[動ガ下一][文]こすりあ・ぐ[ガ下二]こすりながら上の方へ動かす。「両手で頰を—・げる」
こすり‐おと・す【擦り落(と)す】
[動サ五(四)]汚れなどをこすって取り除く。「手についた土を—・す」
こすり‐つ・ける【擦り付ける】
[動カ下一][文]こすりつ・く[カ下二] 1 こすってくっつける。「クリームを顔に—・ける」 2 押しつけてこする。「マッチを—・けて火をつける」「犬がからだを—・けてくる」「額を畳に—・けて頼む」
こすり‐と・る【擦り取る】
[動ラ五(四)]汚れなどをこすって取る。「車体についた泥をブラシで—・る」
さすり【摩り/擦り】
1 さすること。 2 《腰などをさする女の意から》(多く「おさすり」の形で)女中と妾を兼ねた女。おなで。 3 建築で、隣接する二面が同一平面にあること。面一(つらいち)。ぞろ。