うんどう‐まさつ【運動摩擦】
ある物体が他の物体面と接触して運動するとき、その接触面どうしが及ぼし合う摩擦力。すべり摩擦ところがり摩擦とがある。動摩擦。→静止摩擦
えきたい‐まさつ【液体摩擦】
液体が形を変えようとするときに生じる内部摩擦。
かんそう‐まさつ【乾燥摩擦】
二つの物体の接触面が、薄膜などに覆われず化学的に清浄である場合の摩擦。⇔境界摩擦。
きょうかい‐まさつ【境界摩擦】
二つの物体の接触面が、薄膜などに覆われていたり、気体や液体の吸着分子層があったりする場合の摩擦。⇔乾燥摩擦。
ころがり‐まさつ【転がり摩擦】
物体が面上を転がるとき、面から受ける、回転を妨げるように働く抵抗力。すべり摩擦より小さい。
さつ【擦】
[常用漢字] [音]サツ(漢) [訓]する すれる こする かする こする。すり合わせる。「擦過傷/摩擦」 [名のり]あきら
すべり‐まさつ【滑り摩擦】
物体が転がらずに他の物体の表面をすべるとき、面から受ける、すべりを妨げるように働く抵抗力。ころがり摩擦より大きい。
せいし‐まさつ【静止摩擦】
ある面上に静止している物体が面に沿って動きだすとき、その接触面から抵抗を受ける現象。物体が動きだす直前に最大となる。→運動摩擦
たい‐まさつ【耐摩擦】
激しい摩擦に耐え、変質しないこと。「—性」
ちょうせき‐まさつ【潮汐摩擦】
潮汐に伴って移動する海水と、海底および陸岸との間で生じる摩擦。これにより地球の自転速度は徐々に遅くなり、1日の長さは100年で約1000分の1秒ずつ長くなっている。