ほう‐か【放下】
[名](スル) 1 投げ捨てること。ほうげ。「机の上の物を取っては、またすぐに—しなどしていた」〈鴎外・魚玄機〉 2 一切を捨て去ること。ほうげ。「生命をさえ—し終ろうとしたほどだったが」〈山本...
ほうか‐し【放下師】
江戸時代に現れた、放下3を行う俗体の者。放下つかい。
ほうか‐そう【放下僧】
《「ほうかぞう」とも》室町中期以後に現れた、放下3を行う僧形の芸能者。田楽法師の系統をひく。ほうげそう。 [補説]曲名別項。→放下僧(ほうかぞ)
ほうげ‐そう【放下僧】
⇒ほうかそう(放下僧)
ほうかぞう【放下僧】
謡曲。四番目物。牧野小次郎が禅僧の兄とともに放下僧のいでたちで芸を披露し、親の敵の利根信俊に近づいて仇(あだ)を討つ。
ほう‐げ【放下】
[名](スル) 1 仏語。禅宗で、一切の執着を捨て去ること。「一切を—し尽して」〈漱石・行人〉 2 「ほうか1・2」に同じ。「ヒトヲ—スル」〈日葡〉