え【故】
《「ゆえ」の音変化》ゆえ。わけ。理由。「思ふ—に逢ふものならば暫(しま)しくも妹が目離(か)れて吾居らめやも」〈万・三七三一〉
から【故/柄】
1 目的・目標を表す。ため。「我が—に泣きし心を忘らえぬかも」〈万・四三五六〉 2 原因・理由を表す。ため。ゆえ。「あにもあらぬ己(おの)が身の—人の子の言も尽くさじ我も寄りなむ」〈万・三七九九...
かれ【故】
[接]《代名詞「か」に動詞「あり」の已然形「あれ」の付いた「かあれ」の音変化。「かあれば」の意から》 1 前述の事柄を受けて、当然の結果としてあとの事柄が起きることを表す。ゆえに。だから。「あづ...
け【故】
原因、理由を表す語。ゆえ。ため。「泣く泣くよばひ給ふ事、千度ばかり申し給ふ—にやあらむ、やうやう雷鳴止みぬ」〈竹取〉
こ【故】
[接頭] 1 姓名・官職名などに付いて、その人がすでに死亡したことを表す。「—山田一郎氏」 2 官位や地位を表す語に付いて、それがもとのものであることを表す。前の。「—中宮の大夫」
こ【故】
[音]コ(漢) [訓]ゆえ ふるい もと ことさら [学習漢字]5年 1 昔の。以前の事柄。「故事・故実/温故・世故・典故」 2 古くからのなじみ。もとの。「故旧・故郷・故国・故主」 3 (「古...
こ‐い【故意】
1 わざとすること。また、その気持ち。「—に取り違える」 2 私法上、自分の行為から一定の結果が生じることを認容しながら行為に出る心情。刑法上は、罪となる事実を認識し、かつ結果の発生を意図または...
こい‐しきゅう【故意四球】
野球で、敬遠のこと。→敬遠3
こい‐はん【故意犯】
故意を要件とする犯罪。殺人罪・窃盗罪など。→過失犯
こ‐いん【故院】
亡くなった上皇・法皇。「—の御子達は、昔の御有様をおぼし出づるに」〈源・賢木〉