かた‐がた【方方/旁】
[名] 1 (方方)「人々」の敬称。かたたち。「お世話になった—」 2 あちこちの貴人の部屋。「あまたの御—を過ぎさせ給ひて」〈源・桐壺〉 3 いろいろの方角・場所。また、いろいろの方面の事柄...
かたがた‐もって【旁以て】
[副]どの点からみても。いずれにしても。どっちみち。「身が家来に渡したことは—心得ず」〈浄・手習鑑〉
かた‐わら【傍ら/旁/側】
[名] 1 そば。すぐ近く。「—のいすに腰かける」 2 (「…のかたわら」の形で)端に寄った所。「道の—にたたずむ」 3 (接続助詞的に用いて)主となることをする一方。合間に。「学校に通う—家...
つくり【旁】
漢字の構成部位の名称の一。左右の組み合わせからなる漢字の右側の部分。字形によって「刂(りっとう)」「彡(さんづくり)」などとよぶ。⇔偏。
ほう‐はく【磅礴/旁礴/旁魄】
[名](スル)《「ぼうはく」とも》 1 混じり合って一つになること。「何事も両極が—して」〈岡本かの子・生々流転〉 2 広がり満ちること。満ちふさがること。「常に彼の中に—する芸術的感興に」〈芥...
ぼう【旁】
[音]ボウ(バウ)(呉) [訓]かたわら つくり かたがた 1 そば。かたわら。「旁若無人」 2 漢字の組み立てで、右側の部分。つくり。「偏旁冠脚」 3 広く行き渡る。「旁引/博引旁証」 [補説...
ぼう‐いん【旁引】
広く例を引用すること。広く考証すること。博引旁証。
ぼう‐ご【旁午】
[名](スル)縦横に入り乱れること。また、往来の激しいこと。「其間に—する玄鳥(つばくら)の声朗(ほがら)に」〈紅葉・金色夜叉〉
ぼう‐しゅつ【傍出/旁出】
わきから出ること。横に出ていること。
ぼうじゃく‐ぶじん【傍若無人/旁若無人】
[名・形動]《「史記」刺客伝から。「傍(かたわ)らに人無きが若(ごと)し」の意》人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。また、そのさま。「—な態度に腹が立つ」