ひき‐たが・う【引き違ふ】
[動ハ下二] 1 方向を変える。「あやめ草—・へたる袂には昔を恋ふる音(ね)ぞかかりける」〈新古今・哀傷〉 2 今までとはすっかり変える。「うつし心をば—・へ、たとしへなくよろづ忘るるにも」〈紫...
ひき‐つくろ・う【引(き)繕う】
[動ワ五(ハ四)]体裁を整える。あらたまった態度をとる。気取る。「いつもよりか少し—・った字で」〈堀辰雄・かげろふの日記〉
ひき‐は・う【引き延ふ】
[動ハ下二]長くのばす。引きのばす。「さらし布所々に—・へて」〈笈日記〉
ひき‐まど【引(き)窓】
屋根に設け、綱を引いて開閉する窓。
(引窓)浄瑠璃「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」八段目の通称。
ひ‐そう【疲痩】
[名](スル)つかれはて、やせること。「恍として夢み惚として覚め…而して為に肢身の—せる」〈菊亭香水・世路日記〉
ひた‐おもて【直面】
[名・形動ナリ] 1 面と向かい合うこと。また、そのさま。「ただかう殿上人の—にさしむかひ」〈紫式部日記〉 2 ⇒ひためん(直面)
ひ‐ちょう【日帳】
日記帳。「三月三十日の—を書きておくられける」〈浮・一代男・七〉
ひと‐わらえ【人笑へ】
[名・形動ナリ]「人笑わせ」に同じ。「—にやあらむと、さまざまに思ひみだれて」〈和泉式部日記〉
ひなみ‐き【日並(み)記】
日々の記録。日記。
ひひらか・す
[動サ四]ぺらぺらしゃべりちらす。「行ひがちに口—・し」〈紫式部日記〉