わさ【早稲/早】
《「わせ」の交替形》他の名詞の上に付いて複合語をつくり、早熟の稲、または、早熟の意を表す。「—田」「—瓜」「—物」
わさ‐ごめ【早稲米】
早稲(わせ)の米。「駄賃馬に荷負ひをこせよ—を」〈仮・竹斎・上〉
わさ‐だ【早稲田】
早稲(わせ)を作る田。わせだ。「石上(いそのかみ)布留の—を秀(ひ)でずとも縄だに延(は)へよ守(も)りつつ居らむ」〈万・一三五三〉
わさ‐ほ【早稲穂】
《「わさぼ」とも》早稲(わせ)の穂。「我妹子が業(なり)と作れる秋の田の—のかづら見れど飽かぬかも」〈万・一六二五〉
わせ【早稲/早生】
1 (早稲)早くに成熟する品種の稲。8月に穂が出て9月には刈りとられる。《季 秋》「—の香や分け入る右は有磯海/芭蕉」→晩稲(おくて) →中手 2 (早生)同種の作物の中で早く成熟するもの。「—...
わせ‐じょ【早稲女】
俗に、早稲田大学に在学する女子学生、または、卒業した女性をいう。
わせ‐だ【早稲田】
早稲(わせ)を作る田。早稲の実っている田。わさだ。《季 秋》
わせだ【早稲田】
東京都新宿区中北部の地名。早稲田大学がある。
わせだ‐ぐんきょうじけん【早稲田軍教事件】
早稲田大学で起きた軍事教育反対事件。大正12年(1923)大学内に陸軍の後援による軍事研究団が結成されたのに対し、文化同盟などを中心に学生・教授が反対運動を展開。軍事研究団は解散となったが、文化...
わせだ‐だいがく【早稲田大学】
東京都新宿区に本部のある私立大学。明治15年(1882)設立の東京専門学校に始まり、明治35年(1902)現名に改称。大正9年(1920)大学令による大学となり、昭和24年(1949)新制大学へ移行。