なんだい‐むこ【難題婿】
男が課された難題を次々に解決することによって娘との婚姻が成立するという、一群の昔話。
にほん‐ごだいむかしばなし【日本五大昔話】
室町末期から江戸初期にかけて成立した代表的な五つの昔話。桃太郎・かちかち山・猿蟹(さるかに)合戦・舌切り雀(すずめ)・花咲爺(はなさかじじい)。
ねずみ‐じょうど【鼠浄土】
昔話の一。爺(じい)が落として転がった握り飯を追って穴へ入ると、鼠の国へ案内され、歓待されたうえに土産をもらって帰る。隣の爺がまねをして穴へ入り、猫の鳴き声をまねると穴が崩れて埋まってしまうとい...
ねずみ‐の‐よめいり【鼠の嫁入り】
昔話の一。ネズミの夫婦が秘蔵の娘に天下一の婿をとろうとして、太陽・雲・風・築地と、次々に申し込むが、結局は同じ仲間のネズミを選ぶという話。ねずみの婿取り。
はくちょうしょじょ‐せつわ【白鳥処女説話】
白鳥が処女に化して地上に降り、人間の男に衣を取られて結婚するという筋の説話。特に女性の処女性を白鳥で象徴する。類型は世界的に分布し、日本の羽衣(はごろも)伝説や昔話「鶴女房(つるにょうぼう)」も...
花(はな)が咲(さ)・く
1 時節がきて栄える。「いつか—・く日もくるだろう」 2 それからそれへと、にぎやかに続く。「昔話に—・く」
はなさか‐じじい【花咲爺】
昔話の一。室町末期から江戸初期にかけての成立。正直者の爺(じい)が、飼い犬に教えられて、宝物を掘り出したり枯れ木に花を咲かせたりして、殿様から褒美をもらうという筋に、隣の欲深な爺の物まね失敗談が...
ぶーふーうー【ブーフーウー】
NHKで昭和35年(1960)から42年(1967)にかけて放映された、着ぐるみによる人形劇。西洋の昔話「3匹の子豚」をモチーフとする子豚の3兄弟ブーとフーとウーが活躍する児童劇で、原案・脚本は...
ままこ‐ばなし【継子話】
昔話の一系統で、継母の虐待による苦難を耐え忍んだ継子が最後に幸せになり、逆に継母とその実子とが不幸になるというもの。糠福米福・紅皿欠皿など多くの話が伝えられ、落窪物語などの文学作品にも取り入れら...
みみなしほういち【耳無し芳一】
日本の昔話。盲目の琵琶法師芳一が、平家の亡霊に招かれて夜ごと平家物語を語る。心配した和尚が芳一の全身に経文を書いてやるが、耳には書き忘れたため亡霊にちぎり取られる。小泉八雲の「怪談」にも収録。