暗闇(くらやみ)の恥(はじ)を明(あか)るみへ出(だ)す
穏便におさめておけば知られずに済む恥を、騒ぎたてて世間に広める。
暗闇(くらやみ)の頰冠(ほおかむり)
暗闇では顔が見えないのに、ほおかむりをして顔を隠す。無益なことをするたとえ。
くらやみ‐まつり【暗闇祭(り)】
深夜、暗黒の中で行われる祭り。東京都府中市の大国魂(おおくにたま)神社の例大祭、京都府宇治市の県(あがた)神社の祭りなどが有名。《季 夏》
くら‐らか【暗らか】
[形動ナリ]暗いさま。「お前の大殿油(おほとなぶら)—にしなして」〈讃岐典侍日記・下〉
くれ【暗】
1 暗いこと。また、暗く陰になっているところ。「天の原富士の柴山木(こ)の—の時ゆつりなば逢はずかもあらむ」〈万・三三五五〉 2 秩序が乱れていること。「京中おびただしき—にてぞ有りし」〈五代帝...
くれ‐ぐれ【暗暗】
[副]《上代は「くれくれ」》心が暗く悲しみに沈むさま。また、思案に暮れるさま。「—と秋の日ごろのふるままに思ひ知られぬあやしかりしも」〈和泉式部日記〉
くれ‐ふたが・る【暗れ塞がる】
[動ラ四] 1 あたり一面が暗くなる。くれふさがる。「四方に—・りて、物も覚えずして侍りしを」〈今昔・二四・一一〉 2 心が暗くなる。悲しみに沈む。くれふさがる。「院の中—・りて、闇(やみ)に迷...
くれ‐まど・う【暗れ惑ふ】
[動ハ四]悲しみのために心がふさいで思案に迷う。心がくらんで迷う。「—・ふ心の闇も堪へがたき片はしをだに」〈源・桐壺〉
く・れる【暮れる/眩れる/暗れる】
[動ラ下一][文]く・る[ラ下二] 1 (暮れる)太陽が沈んであたりが暗くなる。夜になる。「日が—・れる」⇔明ける。 2 (暮れる)季節や年月が終わりに近づく。「今年も無事に—・れた」⇔明ける。...