くもり‐ぞら【曇(り)空】
雲におおわれていて、日のささない空。
くもり‐な・し【曇り無し】
[形ク] 1 視界が明瞭である。空が晴れわたっている。「日のどかに—・き空の西日になるほど」〈源・常夏〉 2 光・色などが鮮明である。澄んでいる。「—・き池の鏡によろづ代をすむべき影ぞしるく見え...
くもり‐び【曇(り)日】
空が曇っている日。曇日(どんじつ)。
くもりよ‐の【曇り夜の】
[枕]曇りの夜は物の区別もさだかでないところから、「たどきも知らず」「あがしたばへ」「迷(まど)ふ」などにかかる。「足柄のみ坂恐(かしこ)み—我(あ)が下延(ば)へを言出(こち)でつるかも」〈万...
しお‐ぐもり【潮曇(り)】
潮が満ちてくるときの水蒸気で、空が曇ること。また、潮けのため海上が曇って見えること。
しも‐ぐもり【霜曇(り)】
霜の置くような寒い夜や朝に空が曇ること。「或—に曇った朝」〈芥川・玄鶴山房〉
たか‐ぐもり【高曇(り)】
空の高いところに一面に雲がかかって、曇っていること。雲量が9以上で、高層雲・高積雲が他の雲よりも多い場合をいったが、現在の気象観測では使用しない。
たな‐ぐもり【棚曇(り)】
《「たな」は接頭語》空一面に雲が広がること。すっかり曇ること。とのぐもり。
とり‐ぐもり【鳥曇(り)】
春、渡り鳥が北へ帰る頃の曇り空。《季 春》「ゆく春に佐渡や越後の—/許六」
にしん‐ぐもり【鰊曇(り)】
北海道近海で、ニシンがとれる頃に多い曇り空のこと。《季 春》