あら◦しめる【有らしめる】
[連語]あるようにさせる。存在を示すようにさせる。「不屈の努力が彼の今日を—◦しめた」
あらせ◦られる【有らせられる】
[連語]《動詞「ある」の未然形に尊敬の助動詞「せる」と「られる」が付いたもの》 1 「ある」「いる」「おる」の尊敬の言い方。「陛下は開会式に行幸—◦られる」 2 (「…であらせられる」の形で補助...
あらち‐やま【愛発山/有乳山/荒血山】
福井県敦賀市の南部の山塊。奈良時代、愛発関(あらちのせき)があった。[歌枕]「八田の野の浅茅色づく—峰の沫雪寒く降るらし」〈万・二三三一〉
あらっしゃ・る【有らっしゃる】
[動ラ五(四)]《「あらせらる」の音変化》(「…であらっしゃる」の形で補助動詞的に用いて)「…である」の尊敬の言い方。「御迷惑で—・いましょうから」〈漱石・吾輩は猫である〉
あら‐ぬ【有らぬ】
[連体]《動詞「あり」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連体形から。そうあるはずではない事柄をさしていう》 1 違った。別の。無関係の。「—方向に走り去る」 2 意外な。思いもかけない。「—うわさ...
あらぬ‐かた【有らぬ方】
[連語]とんでもない別の方向。「—を見やる」
あらぬ‐こと【有らぬ事】
[連語] 1 思いもよらないこと。「—を口走る」 2 あってはならないこと。よからぬこと。「—を想像する」
あらぬ‐さま【有らぬ様】
[連語] 1 事実や普通と違っているようす。「いたう—に書きかへ給ひて」〈源・夕顔〉 2 望ましくないようす。「甲冑をよろひ、弓箭を帯し、—なるよそほひにまかりなって候へば」〈平家・七〉
あらぬ‐もの【有らぬ物】
[連語]違うもの。別のもの。「見し時よりもおとなびまさりて、—にめでたく見ゆ」〈今昔・二二・七〉
あらぬ‐よ【有らぬ世】
[連語]この世と全く違った世界。別世界。また、死後や過去の世界。「—の心ちして」〈右京大夫集・詞書〉