ばつ‐ぞう【末造】
末の世。末世。また、末期。「幕府—の江戸の町に生れて」〈鴎外・半日〉
ばつ‐よう【末葉】
「まつよう(末葉)3」に同じ。「兼輔の中納言より八代の—」〈平家・六〉
ばつ‐りゅう【末流】
「まつりゅう(末流)」に同じ。「橋谷は…尼子の—である」〈鴎外・阿部一族〉
ばつ‐ろ【末路】
「まつろ(末路)」に同じ。「山師の—はあれと指されて」〈一葉・やみ夜〉
まっ‐かん【末巻】
最後の1巻。すえのまき。
まっ‐き【末期】
ある物事の末の時期。終わりに近いころ。「戦争の—」「平安—」
まっき‐いりょう【末期医療】
⇒終末医療
まっき‐てき【末期的】
[形動]終末・滅亡直前のように、救いがたく悪いさま。「—な様相を呈する」
まっ‐きゃく【末客】
茶席で、一座の客の中のいちばん末席に座る客。茶碗の取り次ぎや待合その他の後始末など、その日の茶会を円滑に進める役を担う。お詰。詰。おまつ。
まっきん‐る【末金鏤】
奈良時代の漆工芸の技法の一。器物に漆を塗った上に金・銀のやすり粉を蒔(ま)いて文様を表し、さらに漆を塗って研ぎ出す。のちの研ぎ出し蒔絵にあたるもので、遺品に正倉院の「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでん...