き‐あ・う【来合ふ】
[動ハ四]「来合わせる」に同じ。「あくるまでも試みむとしつれど、頓(とみ)なる召使ひの—・ひたりつればなん」〈かげろふ・上〉
き‐あわ・せる【来合(わ)せる】
[動サ下一][文]きあは・す[サ下二]ちょうどやって来て、たまたま出会う。「ちょうど—・せたタクシーに乗る」
き‐かか・る【来掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 ちょうどその場所のあたりに来る。さしかかる。「店の前に—・ったとき声を掛けられた」 2 来ようとする。途中まで来る。「こちらへ—・って引き返した」
き‐がけ【来掛け】
1 来る途中。きしな。「—に買い物をしてきた」⇔行(ゆ)き掛け。 2 来る早々。着くとすぐ。「これは—からの御挨拶」〈伎・四谷怪談〉
き‐し‐かた【来し方】
[連語]《「き」は動詞「く(来)」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》 1 過ぎ去った時。過去。こしかた。「—を懐かしむ」「—を思ひ出づるもはかなきを行く末かけて何頼むらむ」〈源・総角...
きしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】
[連語] 1 過去と未来。来し方行く先。「—を思う」 2 過ぎてきた方向・場所と、これから行く方向・場所。来し方行く先。「—も知らず、海にまぎれむとしき」〈竹取〉
き‐しな【来しな】
《「しな」は接尾語》来るついで。来る途中。きがけ。「—に銀行に寄ってきた」
来(き)たか長(ちょう)さん待(ま)ってたほい
待ちかねていた事態が来たという思いを込めていう軽口。
きた・す【来す】
[動サ五(四)] 1 結果として、ある事柄・状態を生じさせる。招く。「支障を—・す」「からだに変調を—・す」 2 来るようにする。「年々長崎の津に船を—・すこととはなりぬ」〈蘭学事始〉
き‐た・つ【来立つ】
[動タ四]来て、そこに立つ。「鹿(しし)待つと我が居(を)る時にさ雄鹿の—・ち嘆かくたちまちに我は死ぬべし」〈万・三八八五〉