よう【杳】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 暗くてよくわからないさま。また、事情などがはっきりしないさま。「—として消息が知れない」 2 はるかに遠いさま。奥深く暗いさま。「十月にも筆を執らず、十一十二...
よう【杳】
[音]ヨウ(エウ)(呉)(漢) 暗い。奥深い。また、遠くてよく見えない。「杳乎(ようこ)・杳然・杳杳」
ようこ【杳子】
古井由吉の短編小説。昭和45年(1970)発表。同年、第64回芥川賞受賞。昭和52年(1977)映画化。
よう‐ぜん【杳然】
[ト・タル][文][形動タリ]はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。「今書いた真を今載せて—と去るを思わぬが世の常である」〈漱石・虞美人草〉
ようと‐して【杳として】
[連語]⇒杳(よう)
よう‐よう【杳杳】
[ト・タル][文][形動タリ]暗くはっきりしないさま。また、遠くかすかなさま。「何処の寺の鐘か—として野末を渡る」〈蘆花・自然と人生〉