から‐まつ【唐松/落葉松】
マツ科の落葉高木。日本特産。主に亜高山帯に分布し、高さ約30メートル。樹皮は灰褐色、葉は針状で束生し、秋には黄葉する。4月ごろ、雄花と雌花とがつき、上向きの球果ができる。材は建築・土木などに使用...
かわら‐の‐まつ【瓦の松】
《白居易「新楽府・驪宮高」の「牆に衣有り、瓦に松有り」から》屋根瓦の上に生えた松。古びた家の形容にいう。「古郷の垣穂の蔦(つた)も色づきて—に秋風ぞ吹く」〈新後拾遺・秋下〉 [補説]原詩の「松」...
がん‐しょう【岩松/巌松】
岩の上に生えた松。
きせき‐の‐いっぽんまつ【奇跡の一本松】
東日本大震災で壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市の名勝高田松原の約7万本の松のうち、津波に耐えてただ1本残った樹齢270年の松(アカマツとクロマツの交雑種)をさす。海水をかぶったため根が腐り立ち...
きょう‐しょう【喬松】
中国古代の不老不死の仙人、王子喬と赤松子。「—の寿(じゅ)」
くだまつ【下松】
山口県南東部の市。周防灘(すおうなだ)に臨み、製塩業が発達したが、現在は重化学工業が盛ん。人口5.5万(2010)。
くち‐まつ【口松】
《口のよく回るのを人名に見立てていう語》おしゃべりなこと。また、おしゃべりな人。「わたしらが嫁はそんな—ぢゃあごぜえやしねえ」〈滑・浮世風呂・二〉
くろ‐まつ【黒松】
マツ科の常緑高木。東北から九州の海岸近くに生え、樹皮は黒褐色で、亀甲状の裂け目がある。葉は2枚ずつ対につき、針状で堅い。4月ごろ、雌花と雄花とをつける。材は建築や土木に、樹脂は燃料や香料に用いら...
ぐい‐まつ【ぐい松】
カラマツの変種。葉はカラマツに似るが短く、球果も小さい。南千島・サハリン・東シベリアなどに自生。材は建材などに、樹皮はクラフト紙などの原料にする。色丹(しこたん)松。樺太(からふと)松。
けい‐しょう【勁松】
風や霜にあっても弱らない強い松。忠義な臣下にたとえる。