1 束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。「—・い命」「—・い恋」
2 不確実であったり見込みがなかったりして、頼りにならないさま。「—・い望み」
3 めどがつかない。見通しがはっきりしない。
「大空も雲のかけはしなくばこそ通ふ—・き嘆きをもせめ」〈かげろふ・下〉
出典:青空文庫
・・・またあまりに儚い。土に映る影もない。が、その影でさえ、触ったら、・・・ 泉鏡花「燈明之巻」
・・・あれば消えるだろう。儚いものではあるけれども――ああ、その儚さを・・・ 泉鏡花「縷紅新草」
・・・どうも人生は儚いものに違いない。理窟は抜にして真実のところは儚い・・・ 国木田独歩「酒中日記」