あお‐がれ【青枯れ】
植物が青いまま急にしおれて枯れること。
あか‐がれ【赤枯れ】
草木の葉や小枝が、赤茶けてきて枯れること。
うらがれ【末枯】
久保田万太郎の短編小説。大正6年(1917)「新小説」誌に発表。落魄(らくはく)していく下町の芸人たちの生活を哀感を込めて描く。続編に、大正7年発表の「老犬」(のち「続末枯」に改題)がある。
うら‐がれ【末枯れ】
草木がうら枯れること。また、その寂しいようす。《季 秋》「—や諸勧化出さぬ小制札/一茶」「そこいらは、—の、どこか貧しい、色のさめたような感じのするところだ」〈万太郎・末枯〉 [補説]書名別項。→末枯
かれ‐がれ【枯れ枯れ】
[形動][文][ナリ]草木が今にも枯れそうなさま。「激しい霜のために—になった桑畠の間を通して」〈藤村・家〉
がれ【枯れ】
[語素] 1 草木が枯れること。また、枯れはてたさま。「末(うら)—」「夏—」「冬—」「霜—」 2 その物がなくなってしまうこと、また、尽きはてたさま。「品—」「資金—」
くさ‐がれ【草枯れ】
[名](スル)秋から冬にかけ、寒さなどで草が枯れること。また、その季節。《季 冬》「—に背負籠(しょひかご)背負ひかくれゆく/虚子」
しな‐がれ【品枯れ】
品物が市場に出回らないこと。品薄なこと。
しも‐がれ【霜枯れ】
1 しもがれること。また、その枯れた草木。《季 冬》「—の芭蕉を植ゑし発句塚/杉風」 2 商売が暇で景気が悪いこと。「—の二月、八月」 3 「霜枯れ時」の略。
たち‐がれ【立(ち)枯れ】
[名](スル)草木が立ったまま枯れてしまうこと。