ゆ【柚】
ユズ。また、ユズの実。《季 秋 花=夏》「一片の葉の真青なる—の実かな/蛇笏」「三輪漬(みつわづけ)は—の香ゆかしく」〈露伴・五重塔〉
ゆう【柚】
ユズの別名。
ゆうあん‐やき【幽庵焼(き)/柚庵焼(き)】
醤油・酒・みりんにユズなどの柑橘(かんきつ)類の輪切りを浸した調味液を、魚などにつけて焼くこと。また、その料理。 [補説]考案者の茶人、北村幽庵の名からという。
ゆうが‐ぎく【柚香菊】
キク科の多年草。山野に生え、高さ50センチ〜1メートル。ヨメナに似て、葉は羽状に切れ込みがある。8〜10月ごろ、中央が黄色で周囲が淡青色を帯びた白色の頭状花が咲く。
ゆ‐がま【柚釜】
ユズの実の上部を切り、中身をくりぬいて中に調味した詰め物を入れた料理。《季 秋》「灯りても—づくりのなほつづく/秋桜子」
ゆ‐こう【柚柑】
ユズの変種。果実は大きく、香気が高い。食用。
ゆ‐ず【柚/柚子】
ミカン科の常緑低木。また、その果実。枝にとげがあり、葉は長卵形で、柄に翼がある。初夏、白い5弁花が咲き、黄色い扁球形の実を結ぶ。果皮は香気があり、調味料として用いる。中国の原産。ゆう。ゆ。《季 ...
ゆず‐こしょう【柚胡椒】
九州特産の調味料の一。唐辛子・ユズの皮をすりつぶしてペースト状にし、塩を加えたもの。九州の一部の地域では、唐辛子を「胡椒」と呼ぶことからいう。
ゆず‐ざけ【柚酒】
ユズのしぼり汁をまぜた酒。
ゆず‐ず【柚酢】
ユズの実をしぼった汁。塩や砂糖を加え、三杯酢・二杯酢として料理に用いる。