けい‐ひ【桂皮】
トンキンニッケイ(カシア)などの樹皮を乾燥したもの。甘辛く、芳香がある。漢方で、発汗・解熱・鎮痛薬として用いる。肉桂。
けいひ‐さん【桂皮酸】
カルボン酸の一種。カシア油や蘇合香(そごうこう)の主成分で、無色針状結晶。香料・医薬などに使われる。肉桂酸。
けいひ‐すい【桂皮水】
桂皮油を蒸留水に加えたもの。桂皮油を水蒸気蒸留で採取するときにも得られる。苦味剤・香料などに用いる。
けいひ‐ゆ【桂皮油】
セイロンニッケイ(シナモン)などの樹皮や葉を蒸留して得られる黄色の香油。菓子・石鹸(せっけん)の香料、医薬などに使用。肉桂油。
けい‐ま【桂馬】
1 将棋の駒の一。1間(けん)隔てた斜め前方の左右に飛び進める。成ると金将と同じ働きをする。桂。 2 囲碁で、自分の石から1間または2間隔てて斜めに石を打つこと。また、その手。1間のときを小桂馬...
桂馬(けいま)の高上(たかあ)がり
《将棋で、桂馬が進みすぎると歩(ふ)に取られるところから》考えないままに飛び出すと、弱いはずのものにもしてやられることのたとえ。また、不相応の高い地位につくことのたとえ。
けい‐りん【桂林】
1 カツラの林。また、美しい林。 2 文人の仲間。
けいりん【桂林】
中国広西チワン族自治区の観光都市。珠江支流に臨む水陸交通の要地で、石灰岩地域特有の奇峰が多い。コイリン。
けいりんげっしょう【桂林月宵】
日本画家、東山魁夷が描いた障壁画。唐招提寺御影堂(みえいどう)の梅の間を飾る。鑑真が約1年間滞在した中国の景勝地、桂林の風景を墨一色で描いたもの。昭和55年(1980)に「揚州薫風」「黄山暁雲」...
桂林(けいりん)の一枝(いっし)
《晋の郤詵(げきしん)が進士に合格したとき、「桂林の一枝を得たにすぎない」と帝に言ったという「晋書」郤詵伝の故事から》わずかな出世。