とう‐け【桃家】
芭蕉の門人、天野桃隣の流れをくむ人をいう語。代々、太白堂と号した。
とう‐げん【桃源】
「桃源郷」に同じ。
とうげん‐きょう【桃源郷】
《陶淵明「桃花源記」に描かれている桃林に囲まれた平和で豊かな別天地から》俗界を離れた別世界。仙境。理想郷。
とうせい‐き【桃青忌】
松尾芭蕉(ばしょう)の忌日。桃青は芭蕉の別号。陰暦10月12日。時雨忌(しぐれき)。翁忌(おきなき)。芭蕉忌。《季 冬》
とうちゅうけん‐くもえもん【桃中軒雲右衛門】
[1873〜1916]浪曲師。茨城の生まれ。本名、岡本峰吉。門付け芸にすぎなかった浪曲(浪花節)を、大劇場で通用する芸に高めた、浪曲中興の祖。宮崎滔天(みやざきとうてん)らと交わり、浪曲によって...
とう‐にん【桃仁】
桃の種子。漢方で鎮痛・月経不順薬などに用いる。
とうにん‐しゅ【桃仁酒】
桃仁を焼酎(しょうちゅう)に浸し、砂糖を加えて作った薬酒。
とう‐ふ【桃符】
中国で、陰暦の元旦に門にかかげる魔除(まよけ)のふだ。桃の木の板に百鬼を食べるという二神の像や吉祥の文字を書いたもの。
とう‐よう【桃夭】
《「詩経」周南・桃夭から。嫁ぐ若い女性の美しさを桃のみずみずしさにたとえた語》女性の婚期。嫁入りどき。
とう‐り【桃李】
1 桃とすもも。また、桃の花とすももの花。 2 《唐の劉禹錫(りゅううしゃく)の「満城の桃李春官(しゅんかん)に属(しょく)す」の詩句から》試験官が採用した門下生。自分がとりたてた人材。