くわ【桑】
クワ科クワ属の落葉高木の総称。ヤマグワ・カラクワ・ロソウなどで、品種も多い。葉は卵形で先がとがり、切れ込みのあるものもある。雌雄異株が普通で、4月ごろ、淡黄緑色の小花が集まって咲く。実は複合果で...
くわ‐いちご【桑苺】
《イチゴに似ているところから》桑の実のこと。
くわ‐いろ【桑色】
薄い黄色。
くわ‐えだしゃく【桑枝尺】
シャクガ科の昆虫。翅(はね)は黒色または黒褐色で、黒色の斜めの帯がある。幼虫は尺取虫で、桑の葉を食べ、成長すると約7センチにもなる。桑の細枝によく似ており、昔、桑畑で仕事をする人がまちがえて土瓶...
くわ‐かみきり【桑天牛】
カミキリムシ科の昆虫。体は黒褐色で、黄灰色の毛が密生する。幼虫は桑・イチジク・ビワなどの幹を食い、穴をあける。北海道を除いて普通にみられる。びわむし。《季 夏》
くわ‐きじらみ【桑木虱】
キジラミ科の昆虫。体長3〜4ミリ。前翅は幅が広く楕円形で、触角や脚は短い。体は黄緑色で、成熟すると茶褐色になる。若虫は桑の葉に寄生して液を吸う。くわのわたむし。
くわ‐くさ【桑草】
クワ科の一年草。荒れ地や畑に生え、高さ約40センチ。茎に微毛がある。葉は桑に似て卵形で、ざらざらしている。秋、淡緑色の小さい雄花と雌花とを多数つける。
くわ‐こ【桑子】
《「くわご」とも》蚕(かいこ)の別名。
くわ‐ご【桑蚕/野蚕】
カイコガ科の昆虫。野生の蚕(かいこ)といわれ、成虫・幼虫ともカイコガに似るが全体に暗褐色。幼虫は桑の葉を食う。成虫は夏、灯火に集まる。のがいこ。やまがいこ。
くわ‐ざけ【桑酒】
1 桑の実でつくった赤色の酒。 2 桑の実や樹皮・根の煎じ汁を加えたリキュール。薬酒の一。