あさぎ‐わん【浅葱椀】
黒漆塗りの上に、浅葱色の漆で花鳥を描いた椀。あさぎごき。
いとめ‐わん【糸目椀】
ろくろで糸目の模様を削り出した漆塗りの椀。石川県加賀市で産する。蜆椀(しじみわん)。
うめ‐わん【梅椀】
5種類の椀種を入れたすまし汁。白身魚やえび、しいたけなどを用いることが多い。椀種を、5枚の梅の花びらになぞらえた名という。
かた‐もい【片椀/片垸】
ふたのない土製のわん。「思い遣るすべの知らねば—の底にぞわれは恋ひなりにける」〈万・七〇七〉
かな‐まり【金椀/鋺】
金属製の椀(わん)。かなわん。「銀(しろかね)の—を持ちて、水を汲みありく」〈竹取〉
かな‐わん【金椀】
金属製の椀(わん)。かなまり。
くいぞめ‐わん【食(い)初め椀】
食い初めに用いる椀。漆塗りで、鶴(つる)・亀(かめ)などめでたい図柄の蒔絵(まきえ)のものが多い。
くぼ‐て【窪手/葉椀】
神前に供える物を盛る器。柏(かしわ)の葉を並べ重ねて竹ひごでとじ、中くぼみの盤のようにしたもの。くぼつき。
さわに‐わん【沢煮椀】
豚の脂身(あぶらみ)とせん切りにした野菜で作った塩味の汁物。
しる‐わん【汁椀】
汁物などを盛る椀。