けびい‐し【検非違使】
1 平安初期に設置された令外(りょうげ)の官の一。初め京都の犯罪・風俗の取り締まりなど警察業務を担当。のち訴訟・裁判をも扱い、強大な権力を持った。平安後期には諸国にも置かれたが、武士が勢力を持つ...
けんびい‐し【検非違使】
⇒けびいし(検非違使)
けびいし‐ちょう【検非違使庁】
検非違使が執務を行う役所。衛門府(えもんふ)内に置かれた。使(し)の庁。靫負(ゆげい)の庁。
けびいし‐どころ【検非違使所】
⇒検非違使2
けびいし‐の‐べっとう【検非違使別当】
検非違使庁の長官。中納言あるいは参議である衛門督(えもんのかみ)・兵衛督(ひょうえのかみ)などが兼任。
けんび‐し【検非違使】
《「けびいし」の音変化。浄瑠璃「用明天王職人鑑」の検非違使勝舟に用いられてからの名称》文楽人形の首(かしら)の一。30歳前後の眉目秀麗な男性を表し、主役級の役に用いる。