か・く【掛く/懸く/構く】
[動カ五(四)] 1 (「胡坐(あぐら)をかく」の形で)足を横に三角の形に組んで座る。 2 組み合わせる。編み合わせて作る。「こしきには蜘蛛(くも)の巣—・きて」〈万・八九二〉 3 つなぎ留め...
かじ【梶/楮/構/榖】
1 カジノキの古名。〈和名抄〉 2 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに萌葱(もえぎ)色で、初秋のころに用いる。
かじ‐いちご【梶苺/構苺】
バラ科の落葉小低木。海岸近くの山野に自生。葉は手のひら状に五〜七つに裂けていて、縁にぎざぎざがあり、カジノキに似る。初夏、白い5弁花を開き、実は淡黄色に熟し食べられる。とういちご。えどいちご。
かじ‐の‐き【梶の木/楮の木/構の木/榖の木】
クワ科の落葉高木。葉は広卵形で、三つに裂けているものが多い。雌雄異株。5、6月ごろ、淡緑色の雄花が尾状に、雌花が球状につく。実は桑の実に似て、熟すと赤くなる。樹皮は和紙の原料。
かまい【構い】
1 (多く「おかまい」の形で)かまうこと。心を配ること。世話。「なんのお—も致しませんで」 2 ⇒御構(おかま)い2 3 差し支え。支障。「この娘には—あって、嫁入りはさせぬ」〈浄・歌念仏〉
かまい‐つ・ける【構い付ける】
[動カ下一]相手にする。とりあう。「一体何でお前はあんな男を—・ける必要があるんか」〈有島・或る女〉
かまい‐て【構いて】
[副]《「かまえて」の音変化》きっと。必ず。決して。「いま死ぬかよなどとは、——おぼしめすな」〈倉田・出家とその弟子〉
かまい‐て【構い手】
世話を焼いてくれる人。また、相手になってくれる人。
かま・う【構う】
[動ワ五(ハ四)] 1 (多く打消しの表現を伴って用いる)その事柄や存在を気にかけて、規制された状態になる。 ㋐気にする。気をつかう。「時間に—・わず押しかけて来る」「私に—・わないで先に行っ...
かまえ【構え】
1 造り。構造。また、家屋などの外観。「—の大きな家」「洋風の—の門」 2 予想される事態に対処するための備え。「和戦両用の—」 3 即座に有効な動きができるように整えた、からだの格好。特に、武...