えんじゅ【槐】
マメ科の落葉高木。葉は羽状複葉で、小葉は長卵形。夏に、黄白色の小花が群生して咲き、くびれたさやのある実がなる。中国の原産。庭木や街路樹とし、木材は建築・器具などに用いる。花・実は薬用。きふじ。玉...
かいあん‐こく【槐安国】
中国、唐の李公佐(りこうさ)の「南柯記」に書かれている、想像上の国。→南柯(なんか)の夢
かい‐い【槐位】
「槐門(かいもん)」に同じ。
かいき【槐記】
江戸時代の随筆。近衛家熙(このえいえひろ)の侍医であった山科道安が、享保9年(1724)から享保20年(1735)までの間、家熙の言行を日録風に記述したもの。茶道に関する記録が多い。槐下与聞。...
かい‐きょく【槐棘】
三槐と九棘。三公と九卿。公卿(くぎょう)。宮廷の人。
かい‐じゅ【槐樹】
1 エンジュの別名。 2 《中国で周代、エンジュを朝廷に植え、大臣がこの木に向かって座を占めたところから》大臣の異名。
かいたのうたえる【槐多の歌へる】
村山槐多の詩集。友人、山崎省三の編による遺稿集で、著者没後の大正9年(1920)に刊行。
かいなんしゅう【槐南集】
森槐南の漢詩集。明治44年(1911)、全8冊で刊行。
かい‐む【槐夢】
はかない夢。また、はかない栄華のたとえ。→南柯(なんか)の夢
かい‐もん【槐門】
《中国の周代、朝廷に3本の槐(えんじゅ)の木を植えて、それに面して三公の座を定めたところから》大臣の家柄、また、大臣の異称。槐位。