うるし‐かき【漆掻き】
1 ウルシの樹皮に傷をつけて、にじみ出る生漆(きうるし)をへらでかきとって採集すること。また、その職人。《季 夏》 2 漆を精製するために、生漆を攪拌(かくはん)すること。また、その職人。
うわみず‐ざくら【上溝桜/上不見桜】
バラ科サクラ属の落葉高木。山野に自生。樹皮は紫褐色で、小枝は秋に脱落。葉は楕円形で先がとがり、縁に鋭いぎざぎざがある。晩春、葉よりあとに、白色の小花を多数つけ、実は丸く、熟すと黒い。つぼみや未熟...
えい‐こう【裛衣香/裛被香】
装束にたきしめる香。また、その材料。栴檀(せんだん)の葉や樹皮から作るという。えび。えい。えいのか。「—の香の紛(まが)へるいと艶なり」〈源・初音〉
えご‐の‐き
エゴノキ科の落葉高木。山野に自生。樹皮は濃紫褐色。葉は互生し、卵形で先がとがる。初夏、枝の先に白い花が垂れ下がって咲く。実は丸く、果皮の汁はのどを刺激し有毒。材は木目が細かくて堅く、柱・細工物な...
おう‐ばく【黄檗/黄蘗】
1 (「黄柏」とも書く)キハダの別名。また、キハダの樹皮から作った染料、または生薬。漢方で内皮を健胃・収斂(しゅうれん)薬などに使用。 2 「黄檗宗」の略。 京都府宇治市の地名。
おう‐ひ【桜皮】
桜の樹皮の内皮。漢方で収斂(しゅうれん)・鎮咳(ちんがい)薬などに用いる。
おお‐しらびそ【大白檜曽】
マツ科の常緑高木。高さ約25メートル。樹皮は黒灰色。葉は針状で、裏面が白い。6月ごろ花をつけ、球果は黒紫色。日本特産で、中部地方から北海道に分布。大竜髯(おおりゅうせん)。あおもりとどまつ。
おおば‐やなぎ【大葉柳】
ヤナギ科の落葉高木。北地の川岸に多く、樹皮は灰色で深く縦に裂ける。葉は楕円形。雌雄異株。5、6月ごろ、新葉とともに尾状の雄花・雌花がつく。
おとこ‐ようぞめ
レンプクソウ科の落葉低木。日本特産で、山地に自生。高さ約2メートル。樹皮は灰色。葉は卵形で縁にぎざぎざがある。5、6月ころ、白色の花を数個ずつ下向きにつけ、実は赤色でのちに黒変する。こねそ。
おに‐しばり【鬼縛】
ジンチョウゲ科の落葉低木。本州以西の山地に自生し、高さ約1メートル。葉は細長い。雌雄異株で、早春、黄緑色の花を開き、実は紅色。樹皮の繊維は強く、名は鬼をも縛れるというところから。夏に葉が落ちるの...