たるがた‐わいきょく【樽型歪曲】
カメラなどの光学系に生じる歪曲収差の一。画面周辺部の直線が外側に向かって曲がるため、方眼面を撮影すると樽の形のように膨らむ。広角レンズに生じやすい。樽型収差。→糸巻き型歪曲
たる‐ざかな【樽肴】
贈り物の酒樽(さかだる)と酒のさかな。「歳暮の御使者とて、太刀目録、御小袖、—」〈浮・胸算用・五〉
たる‐ざけ【樽酒】
樽詰めの酒。
たる‐だい【樽代】
結納(ゆいのう)・転宅などのとき、祝儀として酒を贈る代わりに、酒代(さかしろ)として包む金銭。
たる‐にんぎょう【樽人形】
柳樽に着物を着せて編み笠などをかぶせ、人形に見立てて宴席や花見の場などで手で持って踊らせたもの。特に元禄(1688〜1704)ころに流行。
たる‐ぬき【樽抜き】
1 樽のふたを抜くこと。 2 樽柿(たるがき)にして渋を抜くこと。また、その柿。樽柿。
たる‐ひろい【樽拾ひ】
酒屋が得意先の空き樽を集めて歩くこと。また、その仕事をする小僧。「—あやうい恋の邪魔をする」〈柳多留・初〉
たる‐ぶね【樽船】
⇒樽廻船(たるかいせん)
たるまえ‐さん【樽前山】
北海道南西部、支笏(しこつ)湖の南東、苫小牧市と千歳市との境にある火山。標高1041メートル。明治42年(1909)の大爆発で火口丘に高さ約130メートルの溶岩円頂丘が一夜で再生した。
たる‐まる【樽丸】
酒樽に用いる木材。