げよう‐びつ【下用櫃】
米びつ。「—には虚空蔵菩薩、米がないとせがまれ」〈浄・盛衰記〉
こ‐からびつ【小唐櫃】
手箱として用いる小さい唐櫃。「近き御厨子(みづし)—などやうの物をも、さりげなくて探し給へど」〈源・宿木〉
こがたな‐びつ【小刀櫃】
刀の鞘(さや)の差裏(さしうら)の穴。小柄(こづか)の刀を差し入れる。
こめ‐びつ【米櫃】
1 白米を入れて保存しておく箱。 2 生計のもととなるもの。生活費の稼ぎ手。
す‐びつ【炭櫃】
いろり。炉。一説に、角(かく)火鉢の意という。「火桶の火、—などに、手の裏うち返しうち返し」〈枕・二八〉
せい‐ひつ【聖櫃】
1 モーセが神から授かったという十戒を刻んだ石板を納めた箱。契約の箱。アーク。 2 カトリック教会で、聖体を安置するために祭壇上に設ける箱状の容器。
せき‐ひつ【石櫃】
納骨用の櫃。
なが‐すびつ【長炭櫃】
横長の炭櫃。
なが‐びつ【長櫃】
1 衣服・調度を入れる形の細長い櫃。棒を通して二人で担ぐ。 2 長方形の炭櫃(すびつ)。長炭櫃(ながすびつ)。
はん‐びつ【半櫃】
長櫃の半分ほどの大きさの櫃。衣類や雑具を入れる。