こ・む【子産む/卵産む】
[動マ四]《「こう(子産)む」の音変化》子供や卵を産む。「汝(な)が御子やつひに知らむと雁(かり)は—・むらし」〈記・下・歌謡〉
こもりず‐の【隠り処の】
[枕]隠れて見えない場所の意から、「下」にかかる。「—下よ延(は)へつつ行くは誰が夫(つま)」〈記・下・歌謡〉
こや・す【臥やす】
[動サ四]《動詞「こ(臥)ゆ」に上代の尊敬の助動詞「す」がついて音変化したもの》「臥(こ)ゆ」の尊敬語。横になられる。おやすみになる。「飯に飢(ゑ)て—・せるその旅人あはれ」〈推古紀・歌謡〉
こや・る【臥る】
[動ラ四]横になる。ふす。「槻弓(つくゆみ)の—・る—・りも」〈記・下・歌謡〉
こ‐よう【古謡】
古くから伝わる歌謡。「日本—」
こ‐ら【子等/児等】
1 子供たち。 2 上代、人を親しんでよぶ語。多く単数の女性に対して用いるが、複数のことも、男性の場合もある。「みつみつし久米の—が粟生(あはふ)には」〈記・中・歌謡〉
ころも【衣】
1 人のからだに覆いつけるものの総称。衣服。きもの。きぬ。 2 僧尼が袈裟(けさ)の下に着る衣服。法衣(ほうえ)。僧衣。「墨染めの—」 3 揚げ物や菓子などの外面をくるんだり、まぶしつけたりする...
さい【鉏】
1 刀や小刀。刃物。「太刀ならば呉(くれ)のま—」〈推古紀・歌謡〉 2 鋤(すき)。「—を作りて此の岡を祭るに」〈播磨風土記〉
さいばら【催馬楽】
平安初期ごろに成立した歌謡の一。上代の民謡などを外来の唐楽の曲調にのせたもので、笏拍子(しゃくびょうし)・笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・竜笛(りゅうてき)・琵琶・箏(そう)を伴奏とする。歌詞は...
さ‐おお【さ小峰】
《「さ」は接頭語》小さい峰。「—には幡(はた)張り立て」〈記・下・歌謡〉