頭(あたま)一(ひと)つ抜(ぬ)・ける
他の人よりもはるかにすぐれている。一頭地(いっとうち)を抜く。「歌のうまさでは彼が—・けている」
あだうち‐もの【仇討ち物】
浄瑠璃・歌舞伎・講談などで、仇討ちを主題にしたもの。かたきうちもの。
あだし‐ごころ【徒し心】
浮気な心。あだごころ。「君をおきて—を我が持たば末の松山波もこえなむ」〈古今・東歌〉
あだし‐の【徒野/仇野/化野】
京都市右京区嵯峨、小倉山の麓の野。中古、火葬場があり、東山の鳥辺野(とりべの)と併称された。名は「無常の野」の意で、人の世のはかなさの象徴としても用いられた。[歌枕] 墓地。「暁、灰よせなり...
あだち‐が‐はら【安達ヶ原】
福島県二本松市、阿武隈川東岸の称。また、安達太良山(あだたらやま)東麓(とうろく)ともいう。昔、鬼婆が住んでいたという伝説がある。[歌枕] 謡曲。「黒塚」の観世流における名称。
あだ‐の‐おおの【阿太の大野】
奈良県五條市北東部、吉野川沿岸の地域。萩(はぎ)の名所。[歌枕]「ま葛原なびく秋風吹くごとに—の萩の花散る」〈万・二〇九六〉
あだ‐ぶし【徒臥し】
1 独り寂しく寝ること。あだね。「そま人のまきの仮屋の—におとするものはあられなりけり」〈山家集・上〉 2 その場かぎりの男女の交わり。あだまくら。「かの—の因果めが煩悩を起こさせますと」〈浄・...
あつらえ【誂え】
1 注文して作らせること。また、そうした品物。⇔出来合(できあ)い。 2 歌舞伎の大道具や下座音楽などで、作者や役者の好みによって特別に注文して作ること。また、そのもの。
あつ‐わた【厚綿】
歌舞伎衣装の一。綿を厚く入れた着付けで、荒事(あらごと)や時代物の奴(やっこ)などに用いる。
あて‐ぶり【当て振り】
踊りで、歌詞の意味を適当に身ぶりで表すこと。