はや‐らか【早らか】
[形動ナリ]はやいさま。すみやかなさま。「小さき男の見るとも覚えぬが—に歩みて来れば」〈発心集・七〉
パ【(フランス)pas】
《歩みの意》バレエで、からだの重心が一方の足から他方の足に移動する動き。また、踊りそのものをいう。ステップ。「—‐ド‐ドゥー」
羊(ひつじ)の歩(あゆ)み
《「北本涅槃経」三八から》 1 屠所(としょ)にひかれてゆく羊の歩み。死がしだいに近づくことのたとえ。 2 歳月。光陰。〈日葡〉
ひ‐の‐はる【日の春】
年の始めを祝っていう語。近世、宝井其角によって使われはじめたという。「—をさすがに鶴の歩みかな」〈五元集拾遺〉
ふゆ‐がまえ【冬構え】
冬ごもりのしたく。冬を越すために寒さや風・雪・霜などを防ぐ設備をすること。《季 冬》「外風呂へ歩みの板や—/紅緑」
ほたる‐そう【蛍草】
1 ホタルサイコの別名。《季 夏》「—のそのやさしさへ歩みをり/楸邨」 2 ホタルカズラの別名。
ほ‐ぶ【歩武】
1 足のはこび。足取り。「彼等は漫なる—を以て歩み」〈独歩・愛弟通信〉 2 《「歩」は6尺または6尺4寸、「武」は「歩」の半分の意》わずかの距離。咫尺(しせき)。
みかえりびじんず【見返り美人図】
江戸前期の浮世絵師、菱川師宣による肉筆浮世絵。絹本着色。赤い着物の女性が歩みの途中で振り返る一瞬を描いた作品。東京国立博物館蔵。
むぎ‐ふみ【麦踏み】
早春に麦の芽を足で踏みつける作業。霜柱を防いで根張りをよくし、また、麦が伸びすぎないようにするために行う。《季 春》「歩み来し人—をはじめけり/素十」
物(もの)も覚(おぼ)え◦ず
どうしてよいかわからない。正気でない。夢中である。「人の言ふままに—◦で歩み給ふ」〈源・玉鬘〉