えん‐だ・つ【艶立つ】
[動タ四]優美な振る舞いをする。「花の中にまじり給へる御さま、殊更に—・ち色めきても」〈源・宿木〉
かた・る【語る】
[動ラ五(四)] 1 話す。特に、まとまった内容を順序だてて話して聞かせる。「目撃者の—・るところによれば」「決意の程を—・る」 2 語り物を節をつけて朗読する。「浪曲を—・る」 3 ある事実が...
く‐ちょう【句調】
1 和歌・俳句・詩などの調子。 2 文章の言いまわし。文章の調子。「殊更に真面目な—なので」〈漱石・それから〉
くるま‐ぞい【車副】
牛車(ぎっしゃ)の左右について供奉をする従者。「心ある朝ぼらけに、急ぎ出でつる—などこそ、殊更めきて見えつれ」〈源・東屋〉
こき‐おろ・す【扱き下ろす】
[動サ五(四)] 1 しごいて落とす。こき落とす。「煙筒からは風に—・された煙の中にまじって火花が飛び散っていた」〈有島・カインの末裔〉 2 欠点などを殊更に指摘して、ひどくけなす。「上役を—・...
び‐そう【美装】
[名](スル) 1 美しくよそおうこと。美しいよそおい。「生活の—という事に傾いていた」〈有島・或る女〉 2 上等な美しい表装にすること。「—本」「殊更に—して、一番真中に飾られてあったので」〈...
ゆう‐かく【遊客】
1 たびびと。旅客。遊子。 2 仕事をしないで遊び暮らしている人。 3 遊覧の客。「都外の風色殊更に—の情を楽ましむれば」〈織田訳・花柳春話〉 4 遊里であそぶ人。嫖客(ひょうかく)。