ざん【残】
1 のこり。あまり。「差し引き三万円の—」 2 そこなうこと。きずつけること。「—に勝ち殺を棄てん事、何ぞ必ずしも百年を待たん」〈太平記・二〇〉
ざん【残〔殘〕】
[音]ザン(呉) [訓]のこる のこす [学習漢字]4年 1 あとにのこる。「残業・残雪・残存・残念・残余・残留」 2 そこなう。くずれる。「残害・残欠/衰残・敗残・廃残・老残」 3 むごい。「...
ざん‐う【残雨】
雨があがったあと、まだぱらぱらと降る雨。降り残りの雨。なごりの雨。
ざん‐えい【残影】
おもかげ。「古都の—」
ざん‐えい【残映】
1 暮れ残った日の光。夕ばえ。 2 消えていったもののなごり。「栄耀栄華の—」
ざん‐えん【残炎/残焔】
1 消え残っている炎。 2 秋になっても残る暑さ。残暑。
ざん‐えん【残煙/残烟】
消え残りの煙。
ざん‐おう【残桜】
散り残った桜。また、遅咲きで、春が過ぎても咲いている桜。残花。《季 春》
ざん‐おう【残鶯】
春が過ぎてもまだ鳴いているうぐいす。夏うぐいす。老鶯。《季 夏》
ざん‐か【残火】
1 燃え残りの火。残り火。 2 暁の茶事のとき、前夜からの灯籠(とうろう)の灯が、かすかに露地を照らしていること。残灯。