あも【母】
「はは」をいう上代語。おも。「—にこそ聞こえずあらめ」〈雄略記・歌謡〉
あも‐しし【母父】
「はは・ちち」をいう上代語。おもちち。「月日夜(つくひよ)は過ぐは行けども—が玉の姿は忘れせなふも」〈万・四三七八〉
おも【母】
1 はは。「韓衣(からころむ)裾に取り付き泣く子らを置きてそ来ぬや—なしにして」〈万・四四〇一〉 2 乳母。ちおも。「みどり子のためこそ—は求むといへ乳(ち)飲めや君が—求むらむ」〈万・二九二五〉
おも‐ちち【母父】
母と父。父母。あもしし。「—に妻に子どもに語らひて」〈万・四四三〉
おも‐とじ【母刀自】
母の敬称。ははとじ。「かの—をも人誓はむとて」〈宇津保・春日詣〉
おも‐や【母屋/母家/主屋】
1 敷地内の中心になる建物。主人や家族が住む。本屋(ほんや)。 2 庇(ひさし)・廊下などに対して、家屋の中央の部分。 3 分家・出店に対して、本家(ほんけ)。本店。「惣じて其処(そこ)は出店で...
かあ‐さま【母様】
《「かかさま」の音変化》母を敬い親しんで呼ぶ語。⇔父様(とうさま)。
かあ‐さん【母さん】
《「かかさん」の音変化》母を親しみを込めて呼ぶ語。「かあさま」よりくだけた言い方。⇔父さん。→御母(おかあ)さん
かあさんたすけて‐さぎ【母さん助けて詐欺】
⇒振り込め詐欺
かあ‐ちゃん【母ちゃん】
1 幼児などが母親を呼ぶ語。 2 仲間うちで自分または他人の妻をいう語。