ごう【毫】
《細い毛の意》 1 目方または長さの単位。1毫は1厘(りん)の10分の1。毛(もう)。 2 きわめてわずかなこと。→毫(ごう)も
ごう【毫】
[音]ゴウ(ガウ)(呉) 1 細い毛。「毫毛/白毫(びゃくごう)」 2 ごくわずかなもの。「毫末/一毫・寸毫」 3 小数の名。一厘の十分の一。「毫釐(ごうり)」 4 毛筆。「揮毫」
ごう‐こう【毫光】
仏の眉間(みけん)の白毫(びゃくごう)から四方に出る細い光。仏の智慧にたとえられる。
ごうしょう‐じ【毫摂寺】
福井県越前市にある浄土真宗の寺。出雲路派の本山。山号は出雲路山。天福元年(1233)親鸞(しんらん)が京都出雲路に創建。本願寺第3世覚如の門弟乗専が再興。慶長年間(1596〜1615)現在地に移...
ごう‐たん【毫端】
1 毛の先端。また、きわめて微細なもののたとえ。 2 筆のさき。「—に泥を含んで双手に筆を運(めぐ)らし難き心地」〈漱石・虞美人草〉
ごう‐はつ【毫髪】
1 細い毛。毫毛。 2 ごくわずかなこと。ほんの少し。「—の間あらしむること勿れ」〈中村訳・西国立志編〉
ごう‐まつ【毫末】
《毛の先の意》ごくわずかなこと。下に打消しの語を伴って用いられる。「彼の文章には—の誤りもない」
ごう‐も【毫も】
[副]《「毫」は細い毛の意》少しも。ちっとも。あとに打消しの語を伴って用いる。「—疑わない」
ごう‐もう【毫毛】
細い毛。転じて、ごくわずかであること。ほんの少し。毫髪。「—もたがわぬ」
ごう‐り【毫釐/毫厘】
ごくわずかなこと。ほんの少し。ごうりん。「それは縦令(たとえ)—の距離であっても」〈有島・宣言〉