か‐せん【花氈/華氈】
美しい紋様入りの毛氈(もうせん)。氈(おりかも)。
か‐せん【靴氈/花仙/窠銭】
靴(か)の沓(くつ)・半靴(ほうか)・毛沓(けぐつ)の上部の立挙(たてあげ)につける織物。赤地・青地の錦などを用いる。〈和名抄〉
かも【氈】
獣毛で織った敷物。おりかも。
せん【氈】
毛織りの敷物。毛氈。「庭園は蘚苔むして—を敷く如く」〈鉄腸・花間鶯〉
せん【氈】
[音]セン(呉)(漢) 獣毛を縮絨(しゅくじゅう)した布。「氈褥(せんじょく)/毛氈」 [難読]氈鹿(かもしか)
はな‐せん【花氈】
「花毛氈(はなもうせん)」の略。「車三輛の上に—をしかせ」〈浮・一代男・八〉
はな‐もうせん【花毛氈】
花模様の美しい毛氈。
ば‐せん【馬氈】
馬の鞍(くら)の上に敷くもの。布や毛皮などで作る。鞍敷。
もう‐せん【毛氈】
獣毛に湿気・熱・圧力・摩擦を加え、繊維を密着させて織物のようにしたもの。幅広物で、敷物に用いる。
ら‐せん【羅氈】
《ラシャ製の毛氈(もうせん)の意》紡毛糸を用いた平織物を縮絨(しゅくじゅう)仕上げによって毛氈のようにしたもの。テーブル掛けなどに用いる。