うじ‐ぶみ【氏文】
古代の氏(うじ)が、その起源や先祖代々の功績などを記した文書。「高橋氏文」の類。また、中世、武家で家の由来と系統を記した文書。
うじ‐め【氏女】
律令制で、諸氏から朝廷に差し出した女官。
氏(うじ)より育(そだ)ち
家柄や身分よりも、育った環境やしつけのほうが人間の形成に強い影響を与えるということ。
こ‐の‐かみ【兄/首/氏上】
《「子の上(かみ)」の意から》 1 長男。「—を箭田珠勝大兄(やたのたまかつのおひね)の皇子と曰す」〈欽明紀〉 2 兄。または、姉。「この男の—も衛府の督(かみ)なりけり」〈伊勢・八七〉 3 年...
し【氏】
[名] 1 同一血族の系統。うじ。 2 話し手・相手以外の第三者。代名詞的に用いる。「—は静養中」 [接尾] 1 氏名に付けて敬意を表す。主として男子に用いる。「佐藤—は欠席」 2 氏族の姓...
し【氏】
[音]シ(漢) [訓]うじ [学習漢字]4年 〈シ〉 1 血統を同じくする集団。うじ。「氏族・氏名/姓氏・平氏・李氏(りし)」 2 姓名に添えて敬意を表す語。「某氏・山田氏」 3 敬意をもって...
し‐せい【氏姓】
氏(うじ)と、姓(かばね)。姓氏。
しせい‐せいど【氏姓制度】
氏の組織を基礎に、それを姓によって系列づけた大和朝廷の支配制度。朝廷を構成する氏は家柄や政治的地位・官職に応じて姓を与えられ、また、経済的基礎として部民(べみん)・奴婢(ぬひ)を所有した。大化の...
し‐ぞく【氏族】
共通の祖先をもつこと、あるいは、もつという意識による連帯感のもとに構成された血縁集団。父系もしくは母系のどちらか一方の血縁関係によって結ばれている。「—社会」
しぞく‐せいど【氏族制度】
氏族を基本構成単位とする社会制度。各氏族は経済的、政治的、社会的機能を果たしており、成員は氏族への帰属によってさまざまな社会的権利や義務を受ける。